February 2023
クアントマニアの評価、レット・ゼア・ビー・カーネイジと同じぐらいなのはさすがにフェアじゃないというかみんなMCU映画のハードル上げすぎなのでは?と思ってしまった。普通に楽しく鑑賞しました。キャシーのZ世代的なキャラクター造形は何気に新しい気がするし、それが他でもなくスコットの娘なのは実にしっくり来る。民衆の反乱、が明確に成功したのってMCUの歴史の中で初めてなのでは?
忙しい日々を過ごしながらも最近はずっと「遅さ」について考えています。加速し続ける世界の中で、加速の果てに生み出された存在である大規模言語モデルが、むしろ理性的で遅いコミュニケーションを獲得してしまっているように見える。自分は昔から身体性という言葉で何かを語ったつもりになる態度が苦手で、種としての人間の本質というのはむしろ身体性に回収されない理性と文化の方にあるのではないかという立場を取るのだけど、大規模言語モデルはむしろ、身体性から離れた人間の本質を圧縮したような存在であって、ほとんどの人間よりもよほど「人間らしい」ものになってしまっている。言語によるやりとりは必ずしもユニバーサルなインタフェースではないし、ほとんどのユーザにとってはもっと身体的かつ直感的なインタフェースが必要、というのはむしろ動物としての人間の欠点についての話であって、言葉のやりとりでじっくりと情報のやりとりができればそれに越したことはないのではないか。長文のやり取りを通してしかインタラクションが取れない人工知能・計算機があったとしたら、それは本当に人類にとって悪いものなのだろうか?